THE LIBRARY 「本」になった美術 +この場所で

 「本」は、私たちにさまざまなことを語りかけてきます。「本」を手に取った時、タイトルや表紙のデザイン、手に残る感触などから、私たちはページを開かなくとも多様なイメージを受け取ります。また「本」は、手の内に収まるような小さな空間の中に著者の世界観が広がる、いわば「知」の容器でもあります。
 「THE LIBRARY 「本」になった美術」では、美術や写真、デザイン、工芸など、多彩なジャンルのアーティスト46名45組が「本」のかたちをもとに制作した作品をご紹介します。
 私たちは、架空の「図書館」に見立てた展示室の中で、作者の思想や世界観が凝縮されたこれらの作品を、あたかも「本」をひもとくように、実際に手に取って楽しむことができます。造形としてつくられたこれらの「本」を、1点ずつ子細に眺めて読み進める行為は、それぞれの作者の心の内に広がる「世界」をめぐる旅にもたとえられるでしょう。(展覧会チラシテキストより)

 

■会場
静岡アートギャラリー
〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡3F

■会期 2009年10月24日(土)〜12月20日(日)

■出展作家 荒木珠奈/飯田啓子/石上和弘/石川雷太/石渡雅子/稲垣立男/乾久子/今井紀彰/上野慶一/内海聖史/内倉ひとみ/勝又豊子/加藤寛子/金子清美/河田政樹/倉重光則/倉本麻弓/来島友幸/黒須信雄/くわたひろよ/小林のりお/清水晃/関野宏子/高石麻代/高久千奈/高島芳幸/高橋理加/多田由美子/田邉晴子/戸泉恵徳/栃木美保/豊嶋康子/中西晴世/原田さやか/ピコピコ/菱刈俊作 /前本彰子/松永亨子/三田村光土里/ミツイタカシ/本原玲子/森妙子/山本あまよかしむ/山本耕一/ワタリドリ計画(麻生知子・武内明子)
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「THE LIBRARY+この場所で」展は、会期前半、展示室半分のスペースで「THE LIBRARY」展のみがスタートし、後半より以下の「この場所で」展がスタートしました。

「この場所で ―終わりと始まりをつなぐ、しずおか―」展
企画:静岡アートギャラリー
平成21年11月14日(土)〜12月20日(日)

 静岡アートギャラリーの展覧会事業は、本展覧会をもって終了します。 12年間の歴史の中で、様々な人と出会い、共有してきた思い。私達をつなぐものは、いつも「美術」でした。本展では、「THE LIBRARY」展出品作家で、静岡在住の作家3名、静岡をキーワードとした県外作家2組による、作品インスタレーションやワークショップなどが行われます。 “この場所”、静岡に住む人が表現するもの、あるいは静岡を訪れた人が見た、“この場所”にあるもの。これらは、役割を終えようとしている“この場所”、静岡アートギャラリーで、どのような表情を見せてくれるのでしょうか。来年、新たに静岡市美術館がオープンします。“この場所”で起こったことは、“新しい場所”につながっていきます。この場所でのささやかな出来事を、たくさんの人と共有したい。私たちの思いです(静岡アートギャラリーによるコメント)。
出品作家:石上和弘、稲垣立男、幹久子、本原玲子、ワタリドリ計画(麻生知子・武内明子)

 

下段・中は三田 村光土里によるインスタレーション、 下段・右は関野 宏子によるインスタレーション(公開制作)

 

45名の出展作家の紹介を以下のページでご覧になることができます

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